木製サッシについて

JOYWOOD(ジョイウッド)

JOYWOOD


01 気密性、断熱性、遮音性について

木製サッシは性能の点で、冬の寒さにこたえられるかと心配です。
都市部なので遮音性も気になります。

近年木製サッシは技術の向上により、窓に求められる基本性能である断熱、気密、水密性質が高まっています。窓から熱が逃げる、結露するという心配もなく、壁と変わらない性能を備えたといえます。

熱の伝えやすさを示す熱伝導率は、木の場合アルミの1800分の1ときわめて低く、また、窓の断熱性を大きく左右するガラスについては、単板ガラスを複層ガラス(空気層6mm)にすると、熱の逃げる量は単板ガラスの5分の3、空気層12mmならさらに減少します。木とガラス、それぞれの優れた性能を合わせ持つ木製サッシは、熱貫流率の数値にも示されるように、アルミサッシより断熱性に優れ、外気温に左右されず、効率よく暖房(冷房)出来ることは明らかです。
気密性については、継ぎ目や接合部を密着させるガスケットを全周に装着、また、複数の箇所でロックする精度の高い金具の採用により高気密な状態を保つことができます。また、木製サッシは遮音性にも優れているので、交通量の多い都市部でも外部の騒音の侵入を防いで静かな居住環境を確保します。外側をアルミサッシにした場合はこうした高い性能と経済性を両立します。

熱伝導率比較

材種 熱伝導率
(kcal/m2h℃)
0.1
プラスチック(塩ビ) 0.18
40
アルミニウム 175

気密性・断熱性が高い木製サッシ◀ 気密性・断熱性が高い木製サッシ

熱貫流率比較

建具 熱貫流率
(kcal/m2h℃)
木製 2.5
アルミ・
プラスチック複合
3.1
アルミ製 3.8

※複層ガラスを使用


操作が簡単で、ハンドルは高性能な金具との組み合わせにより高い気密性を発揮する◀ 操作が簡単で、ハンドルは高性能な金具との組み合わせにより高い気密性を発揮する


02 耐久性、塗料について

火災のとき、木製サッシは燃えやすいのではありませんか。
また、雨にさらされるので耐久性が心配です。

木製サッシは燃え落ちることがなく、熱で変質しガラスが割れてしまうアルミサッシより火災に強いといえます。また、耐久性については、高い保護効果を持つ塗料の使用により、さらに向上させることができます。

木材は万が一着火しても、表面に炭化層ができ、それが断熱層の役割を果たすため燃焼の進行は遅く、窓枠はなかなか燃え落ちません。一般的にアルミサッシの場合は、窓枠が熱で溶解しやすいため、ガラスが割れ外気が入り込んで火災を加速させる危険性があります。
木材とアルミニウム、鉄の熱に対する強度を測った実験によると、アルミニウムや鉄は3~5分でほとんど強度がなくなりますが木材は、15分経過しても6割の強度を保つことが実証されています。
また塗装に、防腐、防カビ、撥水、防虫剤が含まれ高い保護効果が得られる木材保護着色塗料を使うことにより、耐久性をさらに高めることができます。塗装を怠ると、変色、割れ、カビが生じ、進行すると腐ったり白アリに食害されることもあります。本来の強さと美しさを保つためには、適切な時期にメンテナンスすることが必要です。


03 健康、快適について

木製サッシは、人にも地球にも優しいと言われますが
それについて具体的なことを教えてください。

木は調湿性能を持ち、また、安らぎを感じさせる人に優しい素材です。さらに、自然の中で育ち、製造される際に必要とされるエネルギーが少ないなど、地球に優しい素材といえます。

木材は湿度が高くなると湿気を吸収し、湿度が低くなると放湿してそれを高める調湿性能に優れています。
また、特有の温かい感触、適度な吸音性、やわらかな光の反射率をもつため、落ち着いた環境がつくれます。天然素材ならではの抗菌・殺菌作用も注目されています。アレルギーの原因ともなるカビが生じる結露は、住宅気密性が向上し、室内外の温度差が大きくなるにしたがって激しくなります。木材は熱伝導率が小さく、しかも調湿性能によって吸湿するので、結露現象を抑えられます。
木は、自然の中で育ち地球温暖化の元凶である大気中の炭酸ガスを貯蔵、酸素を放出して空気を浄化する役割を果たします。そのうえ、木を加工するために要する製造エネルギーは、アルミや鋼材の建築材料と比べて破格に小さいことも特長です。温暖化を助長する炭酸ガスなどの排出量もそれだけ少ないということになります。また、長期間にわたってリサイクル利用が可能な循環資源であり、二重三重に地球に優しい素材といえます。


04 デザイン、色彩について

インテリアに調和する木製サッシを選びたいと思いますが、
どんな種類の窓があるのでしょうか?

木製サッシには様々な開閉方式、多彩なデザインの窓があります。サイズも標準サイズだけでなく、規格外の窓もつくることができます。塗料の色も豊富ですから、インテリアの調和が図れ、建築デザインの向上にも役立ちます。

木製サッシは以前の窓と異なり、敷居や鴨居に建具をはめるのではなく、窓枠と建具が一体になったものを開口部に設置するので、精密で強固です。しかも「引き違い窓」、「開き窓」はもとより「回転窓」、「突き出し窓」などさまざまな開閉方式の窓がつくれます。また、「内開き」、「内倒し」を兼ね備えた「ドレーキップ」 のように、異なる開閉方式のメリットを取り入れた窓もあります。木製サッシの象徴ともいえる「出窓」には、台形、三角出窓があります。いずれも外観のポイントとなると同時に、インテリアのアクセント、飾り棚にもなります。
木材専用の塗料として開発された木材保護着色塗料を使えば、半透明なので塗装しても木目が見え、また塗料の色が豊富にあるので、デザインの調和、美観の向上が図れます。